平松礼二

モネが終焉の地として過ごした、フランス・ジヴェルニーのジヴェルニー印象派美術館(Musée des impressionnismes)の企画としてジャポニスムをテーマにした大規模な展覧会が開催されます。
2018年の展覧会では以下の通り、3部の構成となります。


・ジャポニスム/印象派 展 (モネ~ゴッホまで—120点の絵画や版画)  2018/3/30~7/15
・アンリ=エドモンド・クロス:幸福を描く 展  2018/7/21~11/4
・ジヴェルニーで平松礼二 展 (屏風2点を含む全8作品) 2018/3/30~11/4 (展示替え有) 


本展覧会では「日本画家・平松礼二」の作品が一室を設け展示されます。
印象派の作家が影響を与え、現代のジャポニスムの後継者として平松礼二の作品が、モネ・ゴッホ・ボナール・シスレーをはじめとして、数々の印象派の作家達と共に紹介されています。
フランスと日本の感性が共感する世界をご堪能頂ければ幸いで御座います。


ジヴェルニーで平松礼二
2018年3月30日~11月4日

1994年、日本人現代画家の平松礼二(1941年東京生まれ)はオランジュリー美術館でクロード・モネの睡蓮と出会い、ジヴェルニーのモネの庭園を訪問します。その瞬間から水と反射の風景は、彼が特に好むモチーフのひとつとなりました。「睡蓮という一連の超大作と出会い、 深い感銘を受けました。それがきっかけで、印象派とジャポニスムを求めて旅立つ日本画の作家の視点で、ジャポニスムを熱心に研究しはじめました。花を愛する私にとって、ノルマンディは夢の地でした。よくセーヌ川を辿って海へ向かったものです。旅の目的は、ジヴェルニーのモネの庭園でジャポニスムを探し、睡蓮の池で反射する光を観察することでした。若い頃からジャポニスムに惹かれたモネ、 そして物事に対する彼の視点を理解しようとしたのです。日本伝統美術の影響を受けたモネが愛する睡蓮を、自由と遊び心を交えて描いてみました。」
展示には、クロード・モネからの影響が顕著な絵画6点と屏風2点を集め、日本画の伝統的な技術を紹介する資料も揃えられています。